君のC/W

LINER NOTE

AKB48のメンバーの将来ともオーバーラップしてきます。

チームサプライズの11曲目「旅立ちのとき」です。 しばらくユニット曲が続いていたのですが、ここで「重力シンパシー」に続く16人のチーム曲の登場です。

チームサプライズメンバーは、板野友美、大島優子、柏木由紀、北原里英、小嶋陽菜、指原莉乃、篠田麻里子、島崎遥香、高城亜樹、高橋みなみ、前田敦子、松井玲奈、峯岸みなみ、宮澤佐江、横山由依、渡辺麻友、以上16人です。 この名前は全員を50音順に並べてみましたが、AKB48や姉妹グループの名前順はどれが正解なのでしょうか。
実は正解というものはありません。 50音順、登場順、年齢順、期順…など様々な並べ方がありますし、それぞれの場面で使い分けます。 しかし、一応「公式のルール」はあります。 CDなどでの名前の表記の基準です。 それは、まずグループでは「設立順」AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の順番。 チームも「設立順」チームA、K、B、4、AKB48研究生、S、KⅡ、E、SKE48研究生、N、M、NMB48研究生、H、HKT48研究生……。 チームの中では「苗字の50音順」というものです。
つまり、AKB48グループ全員が揃った時は、「チームAの50音の最初のメンバー」が、必ず「出席番号1番」となります。 現在では岩佐美咲が1番です。 そして組閣後の新チーム編成になると伊豆田莉奈が1番になります。 このルールで(現在のチーム編成で)サプライズメンバーを表記すると、小嶋陽菜、篠田麻里子、高城亜樹、高橋みなみ、前田敦子、板野友美、大島優子、峯岸みなみ、宮澤佐江、横山由依、柏木由紀、北原里英、渡辺麻友、島崎遥香、松井玲奈、指原莉乃。 これが正式ということになります。

さて、「旅立ちのとき」に戻りましょう。この曲は、若者たちの別れと旅立ちを歌っています。 2人の別れなのか、グループでの別れなのかは、はっきりと書かれてはいませんが素直に聞くと、学校のクラスメートとの卒業の旅立ちという歌です。 AKB48のメンバーの将来ともオーバーラップしてきます。
この曲は、ゆったり目のマイナー哀愁メロディになっています。 冒頭静かなストリングスの音に続いて、サビのメロディが歌われます。 いわゆる「前サビ」構造です。 歌詞も冒頭で、一番のテーマが提示されます。 ここで言いきってしまいます。 友との別れと新たな旅立ちですが、ここで既に「再会の場所を誓った」と未来が暗示されます。  曲の構造は意外とシンプルです。 サビ(S)で始まり、イントロがあり、1番は、Aメロ、Bメロ、S。 すぐ2番になり、まったく同じ進行です。 Aメロ、Bメロ、S。 間奏はストリングス大会です。 そして、Bメロ、ここからサビ(S)が3回繰り返されて終わります。  まず気がつくのは、この曲では、サビが6回も歌われているということ。 そして最初と最後は、伴奏の雰囲気も同じになり、いわゆる「アタマとケツ」が完全に対比した構造になっています。  全体としてはマイナーなメロディが基調で、別れの寂しさや将来に対する不安を感じさせるのですが、Aメロだけメジャーになり、少しの明るさを提示します。  で、短いBメロ。 ここがカッコイイです。 『名曲にはBメロがいい曲が多い』これは僕の経験からの格言です。 なぜなら、普通「サビには一番印象的なメロディをもってきます」。 たとえばCMで使われるのも、ほとんどがサビのメロディです。 そして、曲の頭である「Aメロもキャッチーに作ります」。 ということで、「Aメロとサビをつなぐ部分のBメロ」は「縁の下の力持ち」的な役割となりがちです。 ですから、曲全体の中ではちょっと地味とも言えるBメロ、これがいい曲は大好きです。  この曲のBメロは、リズムパターンが少し変わり、バスドラが「ド・ド・ド・ド」と刻みます。 このちょっとしたアレンジがいい味を出しています。  そして、生のストリングスがこの曲の特徴です。 MVでは、2番のサビで幕が振り落とされ、大ストリングス隊が登場します。 間奏はバイオリンが奏でます。 間奏の後、Bメロが歌われ、そこでいきなりストリングスが半音上げて入ってきます。ここで半音あがったままサビが3回歌われて、この曲は終わります。 最後のメッセージは「孤独の山と 悲しみの川を 遥か先 越えて行くまで」です。 まるで前田敦子さんの卒業にむけて作った歌のようにも響きます。

石神 原